“三嶺”へ登山に行こう!【光石登山口~三嶺ヒュッテ~堂床野営場】

三嶺 登山

果てしなく続く美しい笹原の稜線。命を育む広大な原生林の森。

四国で最も人気のある山”三嶺”の魅力は語り切れません。

今回は、”三嶺”に登山へ行ってみたい、一泊登山に行ってみたいという方に、まっさんの登山記録をもとに、おすすめの登山ルート、山小屋やキャンプ場をご紹介します!

三嶺ってどんな山?

三嶺

“カヤハゲ”手前から眺める”三嶺”。

はじめに、三嶺(みうね)がどんな山かご紹介します!

三嶺は、高知県最高峰(1894m)の山で、その美しい山容と笹原の稜線は多くの人の心を虜にし、日本二百名山、四国百名山にも選定されています。

ちなみに、山の正式な呼び名は「みうね」(徳島県側)ですが、高知県側では「さんれい」と呼ぶこともあります。まっさんは無意識に「さんれい」と呼んでいます!

まっさんの”三嶺”2泊3日登山

今回の登山ルート

こちらが今回ご紹介する登山ルートです。

まっさんは2泊3日でゆっくり登山を楽しみましたが、健脚の方は日帰り、あるいは1泊2日で歩くことができます。

1日目ルート:光石登山口~さおりが原~カヤハゲ~三嶺ヒュッテ

三嶺1日目ルート

引用:YAMAP

 

2日目&3日目rルート:(三嶺ヒュッテ~フスベヨリ谷~堂床野営場~光石登山口)

三嶺2日目ルート

引用:YAMAP

1日目(光石登山口~さおりが原~カヤハゲ~三嶺ヒュッテ)

三嶺

光石登山口から下ってくるとすぐに上韮生川(かみにろうがわ)と合流。

三嶺

橋を渡ると、モミやツガといった針葉樹と広葉樹が混生する原生林の森が始まります。

さおりが原

登山口から約一時間で”さおりが原”に到着。今回は4月頭で木々に葉っぱは見られませんでしたが、バイケイソウが徐々に伸びてきていました。

“さおりが原”┃高知最高峰”三嶺”の原生林へ登山に行こう!

ゴジュウカラ

バイケイソウの葉っぱの間でひっそり隠れている虫を狙うゴジュウカラ。”さおりが原”はバードウォッチングも楽しめます。

さおりが原

三嶺

“さおりが原”から約一時間くらい登っていくと、”三嶺”が現れます。ここから”カヤハゲ”までは美しい稜線を遠くに一望しながら尾根を進んでいきます。

三嶺

“カヤハゲ”手前まで来ると、”三嶺”が目の前に見えます。今回はここで昼食。

三嶺

“三嶺”から西に伸びる美しい稜線。”西熊山”や”天狗塚”といった山々が続いています。「もうここで泊まろうかな」と思ったり、、、

カヤハゲ

“カヤハゲ”から見た”三嶺”。ここから山頂までは約一時間。山頂に行きたいけど、ずっと眺めてもいたいというなんともおかしな気持ち。

カヤハゲ

“カヤハゲ”からは”剣山”(写真中央左)と”次郎笈”(写真中央右)が見えます。

三嶺

“カヤハゲ”から歩いてきて最後の急登にさしかかります。少し鎖場もあるので、時間をとってゆっくり登りましょう。山頂は目の前。

三嶺

“三嶺”山頂に到着。幾重にも連なる山が一望できます。山頂からの眺望は抜群です。

三嶺

山頂から約10分で”三嶺ヒュッテ”に到着。池とヒュッテ、後ろには剣山系の山々が見えます。登頂後、疲れ切った身体を癒してくれるかのような優しい青が広がっていました。

三嶺

“三嶺”山頂池。昨年末は完全に凍っていましたが、今回は貴重な水を頂きました。ソーヤーミニという浄水器を使っています。

三嶺ヒュッテ

“三嶺ヒュッテ”。最高の景色、美味しい空気、癒しの水場。後ろにはトイレもあります。*ペーパー持参&持ち帰り

三嶺ヒュッテ

ヒュッテ内はきれいで広々として、梯子を登ると二階もあるのでかなりの人数が泊まることができます。基本的に必要なものは全て持参する必要があります。窓からは山頂や笹原が見られます。4月の頭でしたが早朝はマイナス5度くらいなりました。防寒対策して行きましょう。

三嶺ヒュッテ

三嶺

太陽が一気に沈んでいきます。なんだか寂しい気持ちに。

三嶺

極寒&爆風に耐えながら、日没まで山頂からの景色を満喫。泊まり登山では普段見ることのできない景色に出会うことができます。

三嶺

太陽が再び顔を出し、美しい稜線を照らしてくれます。

三嶺

山頂から”カヤハゲ”を見下ろします。写真真ん中の頂が”カヤハゲ”。

三嶺

日没間際。

三嶺

ヒュッテに戻る途中、振り返ると、今まで見たことのない赤。

三嶺

太陽さん、また明日。

2日目&3日目(三嶺ヒュッテ~フスベヨリ谷~堂床野営場~光石登山口)

三嶺

翌朝、起きてびっくり、少し雪が降り、木々には霧氷が。気温はマイナスまで落ちた模様。

三嶺

山頂がガスに覆われています。

三嶺

霧氷トンネル。

三嶺

霧氷が見られるのは嬉しいけど、寒い、、、手袋やネックウォーマーなど携帯必須です。

三嶺

山頂は爆風。早く太陽が見たい、あの稜線が見たい。

三嶺

太陽が昇るにつれて晴れ間がでてきました。

三嶺

2日目はこのまま稜線を歩き、山頂から下ったところから”フスベヨリ谷”ルートに入っていきます。

三嶺

池から水を頂き、ソーヤーミニでろ過し、飲料水を確保。ヤゴ?のような生き物もいましたし、ろ過、煮沸を行えば安全に飲むことができそうです。山頂にはその他目ぼしい水場はないので、池を利用する際は飲料可にする道具を持ってきましょう。

三嶺

霧氷が桜のよう。青空との見事なコラボ。

三嶺

霧氷トンネルからヒュッテにバイバイ。

三嶺

山頂からヒュッテにバイバイ。

三嶺

山頂から”西熊山””天狗塚”を望む。昨日目の前にあった太陽を背中に感じながら、少し寂しさを抑えながら下山開始。

三嶺

Let’s go!

三嶺

山頂から下ってすぐ分岐。今回は左の”フスベヨリ谷”ルートから光石登山口を目指します。まっすぐ行くと”西熊山”へ行くことができます。

三嶺

霧氷と笹原稜線の谷間を下っていきます。

三嶺

ここからは”綱附森”(写真中央)が見えます。

三嶺

写真真ん中に見える川に向かって下って行きます。このルートはザレ場や狭い道などが多いので気を付けましょう。

三嶺

ザレ場。沢が流れ始めています。浮石などに気を付けましょう。

三嶺

徐々に木々の中に戻ってきました。この辺は登山道を外れやすいので目印となるカラーテープを見落とさないようにしましょう。

三嶺

さっきまで小さく見えていた谷の中に入ってきました。このまま下っていくと川に合流します。まっさんは沢の真ん中を歩いていくこともありますが、慣れないうちは目印に沿って行きましょう。

三嶺

振り返ると、見事な笹原が頭を出しています。

二ホンシカ

この辺りは二ホンシカさんがたくさん。沢の音でこちらの気配に全く気付かない時も。

三嶺

沢が徐々に川になっていきます。ここまで来れば水の心配なし。

ミツマタ

ミツマタの花。バニラのような甘い匂いがする。

三嶺

川に沿って下って行きます。川を渡ったり、倒木を避けながら歩いたりする必要があるので気を付けましょう。

三嶺

所々、平らな場所があるので休憩にはぴったり。”フスベヨリ谷”ルートでは谷を進んでいくので常に水があり、川と山が好きなまっさんのお気に入りのルートです。

二ホンシカ

木の裏に隠れたけど、その好奇心は抑えきれない。

三嶺

コケの道も進みます。

三嶺

景色の良い休憩場所が多数あるので、登山の計画時間は多めに見積もりましょう。

三嶺

橋をかけてくれた方に感謝。

三嶺

川幅が広がってきました。もう少しで”八丁ヒュッテ”(山小屋)に到着です。

三嶺

“八丁ヒュッテ”。(別日の写真)トイレあり。ヒュッテから約30分で今日の宿泊地”堂床野営場”です。

三嶺

“堂床野営場”。後ろに東屋、右方にはトイレがあります。すぐ目の前には川が流れています。ここもお気に入りのキャンプ場です。当日前後の天気次第ですが、地面は湿っていることが多いので、防水性のグラウンドシートなど対策が必要です。

三嶺

まる2日間お世話になった”三嶺”登山のことを振り返りながら、焚き火にあたり、ビールを飲んでくつろぐ。至福のひと時。

“三嶺”登山情報まとめ

  所要時間:1日(健脚向け)、1日2日(三嶺ヒュッテ泊)YAMAPでルートを確認する

   登山口:光石登山口(〒781-4531 高知県香美市物部町久保影)

   駐車場:登山口に10台ほど可

   トイレ:登山口、堂床野営場、さおりが原、三嶺ヒュッテ、八丁ヒュッテ(*ペーパー持参&持ち帰り)

   注意点:熊注意の看板があるので、熊除け鈴をバッグにつけていきましょう(近年、この山域での熊の目撃はないとのことですが念のために携帯しましょう)

まっさんコメント

三嶺

“フスベヨリ谷”ルートから登ってきた時の写真。谷の中からはるか上空に笹原が見えはじめ、急登を終え、その笹原に立った時の達成感は何にも変え難いものがあります。

今回は、まっさんのお気に入り”三嶺”登山ルートと山小屋、キャンプ場をご紹介しました。

“三嶺”は、歩き始めた時から原生林の森の森林浴を、そして山頂では息を飲む眺望を楽しむことができる、まさに”登山”の楽しみが全て詰まった山です。

また、この山域には他にもいくつもの山小屋や登山ルートがあり、その楽しみ方は尽きません。

まっさんは登山をできる限りマイペースで楽しむスタイルなので、時間や天候が許せば山小屋やキャンプ場に泊まり、全力で山を楽しみます。山で一泊することで、日帰り登山では見えない景色や新たな発見があることも楽しみの一つです。

みなさんも”三嶺”へ登山、一泊登山へ行ってみてはいかがでしょうか?

*記事を読んでの感想や質問など頂けると嬉しいです。

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