花崗岩の美しい稜線にて。遠くに「オベリスク」が見える。
「南アルプス国立公園、花崗岩の美しい白色美を放つ秀峰。」
「まるで異世界、雲の上の絶景稜線の贅沢縦走。」
「原生林、名瀑布、高山植物。見応え、冒険感満載の登山道。」
今回は、山梨県南アルプス北東部に位置する“鳳凰三山”へ冒険へ行きました!
今回の冒険ショートムービーです。ご覧ください!
“鳳凰三山”ってどんな山?
“地蔵岳”山頂、青空の下、「オベリスク」を背景にパシャ!
“鳳凰三山”(ほうおうさんざん)は、南アルプス国立公園(山梨県)に位置する、地蔵岳(標高2764m )、観音岳(標高2840m )、薬師岳(標高2780m)の三山を総称で、日本百名山、山梨百名山、新・花の百名山などに選ばれる日本屈指の名峰です。
地蔵岳の頂上には、高さ18mの大岩柱(オベリスク)がそびえ、古くは大日岩、地蔵仏と呼ばれ、その幻想的奇観は古くから岳人に愛され、信仰と伝説の山として知られています。
(参照・引用:日本アルプス登山ルートガイド、韮崎市観光協会HP)
まっさんは、移住するまでは、地元四国の山々を中心に登っていましたが、“鳳凰三山”は憧れの、いつかは登ってみたい山の一つでした。2021年8月27日、ついに登山へ行くことができました。
今回は、まっさんの登山記録をもとに、“鳳凰三山”をご紹介します!
“鳳凰三山”今回の登山ルート!
今回、ご紹介する登山ルート。
(引用:YAMAP)
今回は、「青木鉱泉」(*要駐車料金支払い)を出発し、滝巡りを楽しみながら登ることができる、一番人気の高い「ドンドコ沢」ルートからスタートし、それぞれ三山を縦走し、“薬師岳”から東へ降りて周回しました。
“鳳凰三山”を日帰りで縦走&周回したい方には、「ドンドコ沢コース」(引用:YAMAP)がおすすめです。以下、まっさんが感じたことを簡単にまとめます。
<「ドンドコ沢」おすすめ理由>
- 登山者が多く、営業小屋もあり、何かあっても緊急対応・避難できる
- 周回する場合、「青木鉱泉」〜“薬師岳”間の登山道は下山向き(難易度高、人気の少なさ)
- 原生林の高度による植生変化やたくさんの滝など変化に富んでいて楽しい!(個人的な感想)
<まっさんの登山データ>
総距離:16km
👇チェックポイント👇
距離だけ見ると大したことなさそうですが、“地蔵岳”までは急登が多く、山頂手前は花崗岩が砕けてできた砂地の道となり体力を奪われます。
三山縦走する場合、稜線のアップダウンと下山時の膝への疲労蓄積などを考慮する必要があります。登山時・縦走時に予想以上に体力を消耗し、下山時にペースが急激に落ちている方を見かけました。
登山時間:10時間13分(複数回の休憩含む)
👇チェックポイント👇
YAMAPなどのアプリを活用し、登山にかかるおよその時間を見積り、ペース配分や休憩時間も考慮した上で、余裕を持った計画を立てる必要があります。
“鳳凰三山”へ行ってみよう!
まっさんの登山記録をご紹介します!
「ドンドコ沢」登山口。「青木鉱泉駐車場」からすぐの場所。トイレ有(要保全協力金)。
「青木鉱泉」。2021年8月時点で営業していました。駐車場料金をお支払いする必要がありますが、早朝登山の方は下山時に車に案内の紙を置かれるので、お帰りの際で良さそうです。
朝の清々しい空気と今から身を投じる巨大な山塊を見て、気持ち良くスタート。
登山開始してすぐに湧水。水分補給と洗顔して準備万端!
「ベニヤマタケ」かな?
「シロハツ」かな?
傘の裏があみあみしている「アミタケ」。
「バイケイソウ」の花。
「ホコリタケ」幼菌。
標高を上げていくと、美しき滝が出現!
「ミヤマトリカブト」のお花。かわいい花には毒がある。。。
お猿さん。群れで大移動中に遭遇。気になる気になる。
「ヒロハアンズタケ」だと思う。「アンズタケ」はアンズの匂いがするけど、愛読している本によるとヒロハの方にはそのような特徴が記載されていない。でも、見た感じヒロハに見える。そう、食べなかった!
目を閉じて、時と水の流れを楽しむ。
天然水で洗顔したあと、スッキリ!
さぁ、光が差し込んできた!
水気の多いエリアはシダやコケが豊富で、輝く緑が美しい。
「南精進ヶ滝」。
「南精進ヶ滝」にてまっさんポーズ!
渡渉ポイント。山に向かって、大きく背伸びとあくび、、、
次の滝へ!!!
「鳳凰の滝」。登山道から外れるけど、行く価値ありの、素晴らしい瀑布。上の方から膨大な水が流れ落ちてきて、まるで吸い込まれてしましそうな圧倒的なエネルギーに魅了される。
「鳳凰の滝」にてまっさんポーズ!
「キオンの花?」(上)と「サクラソウの仲間?」(下)が一緒に佇む姿にはほっこり。
「鳳凰の滝」。マイナスイオン充満!!!
そろそろツガ、シラビソなどの高山帯の森へと移り変わっていくよう。
「ニシキタケ?」。ベニタケ科の仲間だと思うが、、、
「コメツガ」かな?岩にしがみつくかのように根っこを広げる姿が美しい。
小さな沢で給水!夏の終わりとは言え、まだまだ暑く、多量の水分を消費してしまった、、、
これぞ高山帯の樹林の代表的な景色。
「キク科の仲間?」「キオン?」
花崗岩が砕けて、小さな沢になっている。真っ白な砂地の道にダケカンバやヤシャブシが群生。
「鳳凰小屋」はもう近い。水の透明度が素晴らしい。
「鳳凰小屋」に到着、「地蔵岳」までラストスパート。
本日のピークは2840mということもあり、登れば登るほど雲の上に行ける。そして、とうとうガスが晴れて、青空澄み渡る素晴らしい景色へ。
「サルオガセ」(地衣類)がででき始めた。枝からぶら下がる姿が、かわいい。
花崗岩の砂地とダケカンバの群生。まるで山の中のビーチ!
このビーチは、かなりきつい、、、
「オベリスク」が見え始めた!
ガスのベールに包まれた神秘的な森から一転、青空の下でまっさんポーズ!
「観音岳」を眺める。
「観音岳」をバックにパシャ。これから始まる三山縦走に心躍らせる。
「地蔵岳」山頂に到着!
頭がひょっこり見えるのは「甲斐駒ケ岳」。
「地蔵岳」山頂には地蔵さんがいっぱい。
お地蔵さんこんにちは!
お地蔵さんの間から「甲斐駒ケ岳」。
個人的にお気に入りの一枚!
「オベリスク」の全貌。
愛用しているミステリーランチのバック。
「ホウオウシャジン」。
「オベリスク」に登ってみた。一番てっぺんへは流石に怖くて行けません。。。
太陽が昇り、ガスも上昇してきた。一刻一刻と移り変わる景色を満喫する。
「オベリスク」てっぺんはすぐそこ!
「オベリスク」から「地蔵岳」を振り返る。
「地蔵岳」山頂で会った、お兄さんを撮影!またお会いしましょう!!!
「オベリスク」の北側を望む。雲海広がる絶景。
「オベリスク」てっぺん付近から「甲斐駒ケ岳」をバックにパシャ!
少し引き気味で見るとまた良い。。。
山頂は、ハイマツ帯となっていて、ホシガラスも元気よく活動している。
三山縦走開始!!!
縦走中は何度も来た道を振り返る。。。
そして、また振り返る。。。
ガスに覆われた風景もまた美しい。見惚れてまう。
「観音岳」から「地蔵岳」を見る。
「観音岳」山頂の岩の上から縦走路を望む。
縦走最後のエリア、「薬師岳」へ向かってラストスパート。
嬉しくも、寂しくも「薬師岳」山頂到着。
三山最後の「薬師岳」を後にし、また森へと戻る。
「コムラサキシメジ」。美味しいらしい、今度は食そう。
2000m級の山々に登ると、この厳かで静かな森が待っている。四国では見られない、まっさんにとっては珍しく、大好きな森。
「クサハツ」(ベニタケ科)。ぽこっと苔からこんにちは!
カラマツ林から沈み行く太陽を拝む。
サルオガセとカラマツのコラボ。下山のこのセクションはかなり広いうカラマツ林で、スイスイと進む。
「サルオガセ」が群生。カラマツと相性が良いのか?
登山口まで降りてきた、今回も素晴らしい登山だった。。。
“鳳凰三山”登山情報!
<登山口・駐車場>
「青木鉱泉」
駐車場は広く、スペースの問題はなさそう。(有料)トイレ有(募金制)
<その他知っておきたいこと👆>
・「ドンドコ沢」から三山縦走する方は、余裕を持った登山計画が必要
・三山縦走するなら「夜叉神峠」からのピストン登山も人気(参照:YAMAKEI ONLINE)
「まっさんコメント」
今回は、ついに、まっさんの憧れていた、ずっと登りたいと思っていた「鳳凰三山」への冒険ができました。
なかなか連休もない中、頑張って早起きして三山の縦走にチャレンジし、結果的に最高の天気にも恵まれ、素晴らしい冒険となりました。
朝は日の出と共に、「八ヶ岳連邦」が照らされ神々しい姿を見せてくれ、朝の気持ちの良い空気をいっぱい吸いながら、マイナスイオンの充満する滝を訪れ、雲の上に出るやいなや真っ白な花崗岩の奇石と青空のコントラストを目の当たりにし感動し、山頂からは南アルプスの名峰を望み、名残惜し見ながらも下山中にはかわいいキノコたちに出会うことができ慰められ、また実は山頂で知り合った方と一緒に下山することもでき、毎秒毎秒が素晴らしい出会いの連続のような最高の1日となりました。
南アルプスを眺めて思ったことは、やはり「あの峰々にも絶対に冒険しに行きたい」という言うまでも無いシンプルな欲望。
これはら本格的な秋が到来し、寒さも厳しくなって行きますが、この「冒険したい!」という気持ちを大事に、まっさんなりのスタイルで冒険していきます。
こちら、今回の冒険のショートムービーです。ご覧ください!
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